日本人の根底にある考え方
日本のお金が支配されるまでの歴史
Amazonのお勧めで、何気なく「明治維新という洗脳」という本を読んでから、苫米地英人さんの書籍が面白くて読み漁っている。
「明治維新という洗脳」「日本人の99%が知らない戦後洗脳史」の2冊は、江戸時代に物の価値の計り方が米から通貨に切り替わるとき、如何にして通貨発行権がヨーロッパ(ロスチャイルド)の支配者たちに奪われたか…という話。
ここから「現代洗脳のカラクリ」、「TPPに隠された本当の恐怖: ついに明らかになった危険すぎるシナリオ」と今の話に向けて読み続けていった。
直近のTPP系の話は2016年に書かれているから、TPPの協定文書と各国の付属文書(1500ページを超える英文らしい…)をもとにした予言になるわけだけど、昨年末についにTPPが発行されてから種子法が廃止されるなど、予言は現実になり始めている。
このまま書籍に書かれたことが現実になっていくとすると、国をまたがる巨大企業が日本の産業を支配していく怖い現実が待っている…さらに国民皆保険制度や国の入札にも介入してくるらしい。
すごく嫌だ。
どれもUnlimitedなので気軽に読めるのも良い点だと思う。
TPPに隠された本当の恐怖: ついに明らかになった危険すぎるシナリオ
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: サイゾー
- 発売日: 2018/09/19
- メディア: Kindle版
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常識が書き換えられた歴史
んで、今楽しませてもらっているのは、「脱洗脳教育論」です。
日本人は知らないうちに儒教、道教に洗脳されている…とする内容です。
なぜ知らないうちかというと、インドで始まった仏教を中国で布教する際に儒教の要素を混ぜ込んで儒教化仏教が作られて広められた為だとしています。
要するに日本人は仏教と一緒に儒教を輸入しちゃったのか、輸入させられたのかだという事です。
インドというとカースト制度が有名だけど、儒教もカーストの考え方を内包していると書かれていて、自分の仲間とそれ以外を分ける考え方が含まれている証拠をいくつか示しています。
そしてカーストを維持する仕組みとして差別があり、自分より上の階層に憧れ、自分より下の階層を見て安堵することで仕組みを安定させているそう…
読んでいて、これもそうかなと思ったのは年功序列(年功序列も従業員を奴隷化する仕組みと書かれています)が崩れたら、男女の雇用差別の話が出てきたこと。
年功序列がなくなって、やる気を失った男性社員を鼓舞するかのように話題になりました…巧みに差別の仕組みが取り入れられていて分かりにくくなっているんですね。
そういう意味では(日本版の)ロスジェネ世代が話題になっているのも、特権を失って落ち込む日本人を鼓舞する策なのかもしれません。
また、少し前「FACTFULNESS」という本が人気になっていたけれど、あの本も差別について触れていて、差別は「こちら側の人」と「あちら側の人」という考え方が根底にあるという事でした。
儒教の「忠」「考」「義」に埋め込まれている、仲間とそれ以外という考え方も差別を生み出す仕組みそのものなんだなと納得した次第です。
因みに、なぜインドや中国にカーストが必要なのか、また日本に儒教とカーストを取り入れることの意図は何かというと、支配者が管理しやすくするためだそうです。
支配者は英国でいうところの上流階級、中流階級の人たちで労働しなくても生きていける人のこと、だから働かなくても収入を得られる人たちが、被支配階層の労働者を管理するための仕組みが儒教でありカーストという事でした。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
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運用はお気を付けて
色々と面白い説を展開してくれる苫米地英人さんですが、苫米地さんの言う通りに行動しても賢くなれるわけではないのでご注意ください。
あくまで自分の内的世界の充実に有用な部分だけ取り入れて、考察を深めるために有用な書籍だと思い紹介させていただきました。
また苫米地さんのコミュニティやセミナーは高額なので費用対効果を考えてくださいね。
自分は常々コミュニティやサロンは、TVで稼げなくなった有名人が自分でスポンサーを集めて収入を得るために考え出したビジネスモデルだと思っています。
だから、コミュニティやサロンに入れば何かが得られるという姿勢では、何も得られないと考えています。
それと、TVで稼げなくなったといっても勘違いしないで欲しいのは、TVに呼ばれなくなったという意味ではなくて、TVそのものの人気が落ちてきて番組がじり貧になっているという意味です。
TVに呼ばれなくなった=集客力を失った芸能人では、コミュニティやサロンを始めても人が集まらないので…
コミュニティやサロンにも、支配者、被支配者の構造が存在する…人間とは支配し、支配される存在なのかもしれませんね。